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木材
2022/11/14

林業の「運ぶ」に革命を。デジタル馬搬『山猫』の可能性

古川明洋
メディア

皆様、初めまして! 
2022年10月20日に小友木材店に新卒で入社し、山猫プロジェクトの担当となりました古川と申します!よろしければ、最後までお付き合いください!

 

 「山猫プロジェクト」とは?

山猫とは一言で表すと「電動小型木材運搬機」です。

今まで大型重機で運び出すしかなかった木を「一人で簡単にそして楽しく」運べたら面白そうという想いから生まれた新しい機械です。いずれは、普段は全く別の仕事をしている人が副業として林業に関われる、そんなワクワクする未来を思い描いています。

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「木材運搬の難しさ」

面積の約7割が森林の日本ですが、林野庁のデータのよると木材自給率は41%しかありません。この背景の一つに「木材運搬の難しさ」があげられます。いくら木を切り倒しても、その木を運び出すには重機が必要となりますし、さらにはその重機が通れる道(=林道)を整備する必要が出てきます。

結果、コストが膨らみ利益につながりにくくなってしまうのです。間伐の際などにせっかく木を切り倒してもその場に捨ててしまっている木が日本中にあります。

 

[森に捨てられている木]

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林業には「おいしい」がない

もう一つの、林業の抱える大きな課題は「林業人口の減少」です。その大きな要因は”わたしたち”が林業に関心を持つきっかけの少なさが一つだと考えています。

「おいしい」と感じたとき農業や漁業へのとのつながりを感じることができます。また、外を歩いているとき畑や海のそばを通り、農家の方や漁師さんの働く姿を見かけることがあります。しかし、木製の商品を使うことはあっても「おいしい」と感情が動かされることはなく、林業の作業現場を見る機会もほとんどありません。

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山猫の2つの特徴

①小型なので林道が無くても、木材運搬が可能

除雪機を改良して作られた山猫は、タイヤがクローラー(ベルト状タイヤ)になっているので険しい山道でも木を運ぶことができます。また、細い木であれば一度に数本同時に運び出すことが可能です。

 

②特別なスキルがいらないので誰でも使える

既に切り倒された木を運ぶことで、チェーンソーの使用など特別なスキルは必要ありません。山猫自体に動力がついているので、女性でも簡単に木を運ぶことができます。また、ワークショップ開催やキャンプ場での利用などアクティビティとして色々な人が林業を「楽しむ」仕組みづくりも構想しています!

 

「捨てられていた木」を「楽しく」活かす

そんな未来を実現するため、私たちは山猫のさらなる可能性を探求し続けます!気になる点や素敵なアイデアをお持ちの方は下記のアドレスまでご連絡ください!ご感想などもお待ちしております!最後までご覧いただきありがとうございました!!

 

株式会社小友木材店 山猫プロジェクト担当 古川 明洋

メール:yamaneko@otomoku.co.jp   電話番号:0198-23-4331

 

 

 

今後のブログ(予定)

  • 山猫実践レポート

  • ガチプロじゃない「マイクロ林業家」を生み出したい

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