今までの先代たちに習い、私、小友康広も多くのチャレンジをしていきたいと思っております。
どんなチャレンジをしていくかは、時と場合に応じて臨機応変に決断・実行してまいりますが、
現在考えている構想を一部紹介させていただきます。
私は、2005年から東京のIT企業に勤めております。
そこでは、日本でNo.1のサービスの立ち上げや子会社の設立・経営、100%親会社の東証一部上場なども経験させていただきました。
元々、『岩手県花巻市から世界的な団体を作る』というのが小さい頃からの夢であった私は、東京のIT企業に勤めながら「新しい産業であるIT産業の技術や観点を木材店の経営に活かせないものか?」と常々思って参りました。
「木を伐採する現場」のIT化や「木の物流」のIT化だけでなく、「木をブランディングし求めている人とマッチングする」など色々な分野でIT化の可能性や余地を残しているのが木材業界です。
私が代表取締役になった2014年時点では「ITに対して積極的に投資している木材店」は存在していませんでした。少なくとも、しっかりしたWebサイト(ホームページ)をもって、採用する人の条件に「ITスキル」をあげているところはありません。
そこで、私は「5年間で日本で一番ITを活用している木材店を作ろう」と決め、実行した結果経理や事務などだけではなく、営業、事業提携、採用などあらゆる経営活動の中にITを組み入れて行くことが出来、成果を出すことが出来ました。
お陰様で、「小友木材店みたいにITを使って○○したい!」と言ってくれている木材店・林業関係者が当社に相談頂けることや視察にいらっしゃることも増えてきました。
そして、2020年に新たな5カ年目標として「新世代木材屋の実現」を掲げました。
それはテクノロジーを活用して素材生産(1次産業)、製材(2次産業)、最終消費者への直接提供・販売・ファンベースの構築(3次産業)を1社で完結する「垂直統合型の木材店」の実現です。
ファンの期待を超える木材店を実現することにより「ファンが勝手に我々のサービスを拡げてくれる」「ファンが当社の山現場に来て一緒に作業する」などファンに支えられる新しい木材店を作り出していこうと思っています。
現時点では今まで得意であった素材生産に加え、ShopBotを導入し製材を実現できるようになりましたが、最終消費者へ直接届ける事はできていません。
そのために当社が顧客接点を直接持てるように「花巻おもちゃ美術館」「オンラインストアの開設」など最終消費者と繋がりながらファンを生み出していけるような取り組みに力を入れております。
私が生まれ育ち、当社が本社を構える岩手県花巻市は人口10万人弱の中規模な田舎。工場がある岩手県遠野市は3万人程度の田舎です。
ところが、東京など都会から人を連れてくると非常に魅力的に感じてくれてくれます。
もちろん両市には「世界的偉人、宮沢賢治の生まれ故郷」「東北随一の温泉街」「民話の里」という明確なアピールポイントが存在してます。ただ、そこではなく、雰囲気・空気を気に入ってくれる人が多数います。そんな土地を我々が持っている不動産を中心とした資産を活用し、より魅力的な土地にしていきたいと思っております。
例えば、「木造建築を中心とした町並み」などを実現することは『不動産×木材』で出来ます。
そこに、「どうやって人に知ってもらうか?」というプロモーションや、人々が興味を持つストーリーの配信にはIT技術が欠かせないものになってきています。
『不動産×木材×IT』必ずこの3つを連携する必要性はありませんが、我々が持っているこの資源を最大限活用し、我々だから出来るチャレンジによって、より多くの人が喜んでもらう不動産活用が出来ればこれ以上幸せなことは無いと思ってます。