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木材
2023/01/23

日本の林業は1970年代!?

古川明洋
メディア

 

 

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人生初スキー!

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岩手に来たからにはいつかはウィンタースポーツに挑戦したいな~とひそかに思っていたところ、地元の方に連れられ念願のスキー場へ!! 小学1年生にまじってレッスンを受け、さらにマンツーマンで指導してもらい、最後の方は何とか転ばずに下まで滑れるようになりました!!忘れないうちにまた行きたいですね~

 

 



 

このブログの担当者

山猫プロジェクトの担当の古川です! 
学生の頃、陸前高田市のNPO団体で活動をしており、岩手県との縁が生まれました。その頃に同じく岩手県花巻市の小友木材店を知り、何度か花巻に通ううちに「ここの人たちと仕事がしたい」と決めました。

 

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「山猫プロジェクト」とは?

山猫とは一言で表すと「電動小型木材運搬機」です

今まで大型重機で運び出すしかなかった木を「一人で簡単にそして楽しく」運べたら面白そうという想いから生まれた新しい機械です。いずれは、普段は全く別の仕事をしている人でも副業として林業に関われる、そんなワクワクする未来を思い描いています!

山猫開発のきっかけを詳しく知りたい方は、初回記事をぜひご覧ください。
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「木を勉強する会」に参加しました!

先日、年に6度開かれる木を勉強会(通称:木勉会)に行ってきました。今回のテーマは「機械化と労働安全」ということで、山猫担当としてどのお話も大変勉強になりました。印象的だった部分いくつかピックアップしてお伝えします!

 

 

林業大国「スウェーデン」



林業と聞くと北欧をイメージされる方も多いのではないでしょうか。その中でもスウェーデンはいち早く機械化を進め、近年はIoTを活用した高性能な作業車が次々と開発されています。先日スウェーデン人の方とお話した際は「林業は今でも人気の職業だよ!」と聞き、大変驚きました。

 

生産量と持続可能
日本と面積はそんなに変わらない中、年間木材伐採量は7,000万㎥を越え、世界4位となっています。植林もしっかり行っているので森林面積は増加傾向にあるそうです。

 

日本の林業は1970年代!? 

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資料:SKOGFORSK「NEWS, No.1 2008」

林業では素材生産という「一人が一日でどれだけの体積の木を伐りだしたか」考え方があります。日本は約6.7㎥ほどだそうで、なんとこれは1970年代のスウェーデンの生産性と同等だそうです。(半世紀も差があるのか…)

 傾斜などの環境的違いも背景の一つですが、機械化が進まないことも大きな要因となっています。そして生産性だけでなく、人力での作業が多いと事故率も高くなり、就業者数も減っていきます。

 

 

林業専用機械の必要性

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資料:林野庁「林業機械」

 

日本の林業車は工事用がベース
日本の林業作業車の多くが工事用作業車をベースにして、組み替えたものがほとんだそうです。その結果、山など傾斜を登るのが難しかったり、長距離を移動するには時間がかかったりと不便な点が残ります。

 

高性能作業車を取り入れる会社も
日本の作業車では、高い生産性が上げられないことから、最近ではスウェーデンをはじめ様々な国の高性能作業車を導入する会社も増えてきています。 

 

日本で林業機械をつくる意義
しかし、海外製のものを使うことにもデメリットがあります。日本には海外製作業車のメンテナンスができる人が少なく、維持費が高額になる点です。また、日本は他の国よりも急傾斜地が多いので、斜面でも安全に作業できる環境にあったものをつくる必要があります。

 

 

感想
木勉会の最後に講師の方から「Inhomogeneous Homogeneity(不均一の同質性)」という言葉の紹介がありました。「”同じ条件の場所はない”ということは”どこも同じ”」というような意味だそうです。いつも地形や木の種類、木の大きさなどが違う山の中で、林業家さんたちは木を切ってきました。機械を使うことで、技術や知識が十分にない人たちが、安全に活躍できるようになります。山猫も、全く林業を知らない人でも木を楽しく、楽に運ぶお手伝いをしていきたいと思います!

 

最後までお読みいただきありがとうございました! ご感想・ご意見などございましたら、下のメールアドレスまでお送りください。

 

株式会社小友木材店 山猫プロジェクト担当 古川 明洋

メール:yamaneko@otomoku.co.jp   電話番号:0198-23-4331

 

 

 

                                               

 

 

 

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