現在の小友木材店の木材事業は主に広葉樹の「立ち木(たちぎ)の買い付け」「丸太の販売」を行ってます。
皆さんが使うティッシュや写真紙の原料になっているものです。
我々は木材店です。この仕事にプライドを持ち、110年以上続けてきております。
しかし、木材店、木を取り扱う商売に固執することはしません。変わらないのは『信念』であり、それ以外は全て手段であるためです。
例えば、我々は「不動産事業」も営んでおります。そのキッカケは「元々木材店の工場として活用していた土地を有効利用する」という所から来ています。
数十年前には何もない土地だった所が、現在ではテナントさんにとって非常に魅力的な土地になったのであれば、その土地をテナントさんにお貸しし、我々は別のもっと木材店に適した場所で事業を行えば良い。
そのような判断から今ある業態に固執すること無く、時代や状況に合わせて信念を実現する手段は変化させて続けてまいります。
また、最近では「新たな木材店の形」も模索しております。
独自の機械やシステムを構築することや、当社内で成果出した方法を他の木材店や林業関係者に提供するようなサービスのことです。
例として「花巻おもちゃ美術館」「オンラインストアの開設」などがあります。
立木(「たちぎ」、山に生えている木のこと)を山主(「やまぬし」、山の権利を持っている地主)から購入し、伐採し、丸太にする。
丸太を建築用の資材(建材)など用途に合わせて加工をし、販売店(建材であれば工務店など)に提供する。
木材製品という観点で見ると、この2種類は様々な差があります。
右表ような特徴のため同じ素材生産でも「針葉樹は真っ直ぐで伐採・枝払いで機械化が進み、運送も楽(理路整然と積めるから)」「広葉樹はチェーンソーをベースとした手作業で、運送も積むときの技が必要」と言われています。
広葉樹 | 針葉樹 | |
---|---|---|
葉 | 広がっている | 尖っている |
紅葉 | する | しない |
幹 | 曲がりが強い | 真っ直ぐ |
枝 | 太く別れる | 細く幹から生える |
主な用途 | 家具、ティッシュ、写真紙、枕木etc. | 建材 |
樹種 | 200,000種 | 480種 |
植林 | 不要 | 必要 |
メインは「広葉樹の素材生産業」です。
具体的な業務は以下の通りです。
山を見る
立木を見て「何の樹種がどれくらいの量確保できそうか?」を見積もります。さらに、「作業現場での効率はどうか?(例:斜面がきついと作業に時間がかかる)」「切った木材を運び出すための道の確保できるか?(必要な場合、林道を1から作る事もある)」など、丸太に加工するまでのコストも試算し、収支を計算します。
業界ではこの工程を「山を見る」と言います。「山見が出来る人」はご年配の方が多く、近年貴重な存在になってます。
買い付け交渉
山主に「○○円で売って下さい」と交渉し、合意後、契約を締結ます。
「立木を売りたい」とお問い合わせを頂くことも、当社が「素晴らしい山だ」と思う山主を訪ね、買い付け交渉することもあります。
伐採作業
いわゆる「木を切る」ということです。
小友木材店ではこの工程を自社の従業員の「自前班」と外注先の個人事業主の方々の「作業班」の2種類の体制で対応しています。
作業班とは数十年の取引実績があり「いつまでに」「どんな大きさ・長さの丸太にし」「どこに運んで欲しいか?」を依頼します。
丸太の販売
丸太を買ってくれる会社に納入することで代金を頂きます。
例えば、ティッシュや写真紙を作っている製紙会社の工場に持って行き「重さ」や「体積」に応じて買い取ってもらいます。時期によって値段が違う事もあるので「一時的に工場で保管しておき、値段が高い時に売る」なども行います。
※ 上記以外にも当社の工場で枕木や薪などに加工して販売することもあります。
※ 最近では「新たな木材店の形」を模索しており、ShopBot(ショップボット)というCNCルーターを活用した簡易的な製材やワークショップの開催、山現場で役に立つ機械や仕組みの独自開発、スマートフォンアプリなど最新のテクノロジーを使った仕組みを開発することなどに取り組んでおります。
鉄道のレールの下に敷かれる木材です。
近年では大半の枕木がコンクリートで代用されますが、特定の路線や、レールの連結部分など、一部では木が使われています。樹種は栗が中心で、防腐加工(雨露で腐らないような薬剤でコーティング)を行った後、利用されます。
小友木材店でも、防腐加工前の工程前は行うことが出来る設備が整っており、最近ではガーデニング用や家の外構の装飾のために枕木を使いたいというご要望が多くなっております。
現在の小友木材店の木材事業は主に広葉樹の「立ち木(たちぎ)の買い付け」「丸太の販売」を行ってます。皆さんが使うティッシュや写真紙の原料になっているものです。
現在の小友木材店の不動産事業は主に「複合商業施設(ショッピングモール)の運営」を行ってます。
他にも「学生マンション」「オフィスビル」「駐車場」の運営も行っております。
小友木材店の郵便事業は「切手・収入印紙類の販売」「ゆうパックの受付」などを行ってます。花巻市役所、岩手県花巻地区合同庁舎から最寄りの収入印紙販売店です。
林業/木材業における搬出作業を一般の方でも楽しく、副業的な要素を持ちながら活用頂くために開発しました。誰もが簡単に林業/木材業と関わることができる世界を目指しています。
2020年7月マルカンビル2階にオープンした岩手県産材をふんだんに使った体験型木育施設です。0歳から100歳まで楽しめる、多世代交流のミュージアムが奇跡の復活を果たしたマルカンビル内に誕生しました。
CNCルーターShopBotを使って木材を加工し、家具製作や内装リニューアルなどを行っています。お客様のご要望に合わせたオーダーメイドで商品をお作りいたします。